てらにしともひろ先生のノート
まめ知識
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開発のスケジュール管理の最初にすることは、スケジュールを作ることではないって知ってた?

開発のスケジュールを管理したいのに、スケジュールを最初に作らないって変だと思いますよね。でも、実際はそうなんです。ただし、ビジネス的な都合で、開発する前にスケジュールが決まってるようなケースは除外とします。

スケジュールを管理する大きな理由って、3っつあると思っています。

1つ目は、期限を共有して、複数人で共有する目的があります。いつまでに完成すればいいか、全員で同じ日だと思ってないと困りますよね。管理者だとそこを遅れないようにしたいとかもありますね。

2つ目は、完成とはどのような状態を指すかを、複数人で共有する目的があります。ゴールの認識が各自バラバラだと困りますよね。例えば、カレーを鍋で作れたらゴールと思っている人、カレーをお皿に盛り付けて食べるてもらうのがゴールと思ってる人、洗い物をし終わってゴールだと思ってる人。ずれていると、ゴールと思ってたら、真ん中だった、、、ってなってしまうかもしれないですよね。

3つ目は、メンバーが暇にならないようにすること。つまり、仕事を先回りで準備したり、メンバーが働くタイミングを調整することです。例えば、大工さんを雇ったのに、作る家が木造か鉄筋か決まってないと作れないですよね。壁に色を塗るのを頼まれたのに、壁がまだないと、暇ですよね。

もう一つ重要なこととして、スケジュール管理、未来の予想なので、時間をとっても精度を上げるのが難しいという問題があります。1ヶ月10人でスケジュールを決めたから、完璧!みたいにはならないのです。

では、最初にする大切なことはなんでしょうか。簡単です。

開発初日から最低限着手できるゴールを小さく作って、メンバーにそのゴールに向かうための未来の仕事を並べることです。仕事が終わる前に、次の仕事を置いてあげることです。その繰り返しが一番重要です。

どういうことかというと、最終のゴールはまだ見えてなくとも、ゴールの方向にみんなが走れるようにすることです。期限決まってないのに、ダメだろと思いました?

そういうあなたにおすすめなのが、「ウサギとカメ」の童話です。もしくは、マラソンをイメージすることです。

結局のところ、止まらず、道を間違えず各自のペースで進めれていれば、それが無理をしない状態での最速なのです。

みんなの仕事を止めないのを優先して進み出したら、ここで初めて未来のスケジュールを大雑把に作っていき、徐々に精度を上げていくのです。

スケジュール管理の本質は、メンバーに仕事がなく、暇な時期を作らないことです。もちろん、意味のない仕事を作って頼むとか、そういう意味ではないですよ。意味のある仕事をゴールまでの間、各メンバーの前に並べ続けることです。

スケジュール システム開発 ディレクター

てらにしともひろ先生
インターネットの世界で何かを作るのが好きなプログラマーです。 アメリカに住んでたので、英語が少しわかります。 みなさんが、インターネットを楽しめて、面白いものを作れるようにお手伝いしたいと思っています。